SHIFUKU vol.1 「真夜中のヒコーキ雲」

02.07(Fri) - 02.23 (Sun)
新進気鋭のアーティストが同世代の類稀な才能を紹介する新企画「SHIFUKU」
27 GALLERY TOKYOでは、記念すべき第1回キュレーターに堀内マキコを迎え、2月7日(金)より「SHIFUKU vol.1 - 真夜中のヒコーキ雲 -」を開催いたします。
雌伏する若き才能にいち早く出逢える至福の時間を、ギャラリーにてゆっくりと噛み締めていただけたら幸いです。
Curatorial Statement
誰しもが日々の生活で感じる、身体的・心理的感覚を軽やか且つユーモアに、でも毒を隠さずに表現する。
そんな彼らの作品に、私は無意識のしっぽを掴まれたような感覚を覚えます。
全然知らない街の景色を懐かしいと思うような共感の心地よさと、裸足で地面を歩くような緊張感。
この対照的に思える感覚を同時に味わう感動を、皆様にも是非楽しんでいただければと思います。

Artists Introduction by Makiko Horiuchi
僭越ながら、今回参加していただいた作家さんや作品への個人的なイメージを言葉にさせていただきました。
自分にはない自由さや視点の面白さに日々影響されています。
ご来場いただいたお客様にもその魅力がお届けできればと思います。
大野力
ハンバーガーのように明快でポップな印象と、青春の鬱憤を織り交ぜたような世界観が独特で、新作が出るたびにワクワクさせられる作家です。
彫刻的な感覚と絵画的なバランスを併せ持ち、見切りの良さは嫉妬ものです。

櫻井あや乃
作家本人は活発な性格でありながら、作品に滲み出る人間社会へのシニカルな目線が、鑑賞者の心をチクリと刺激する。
しかし、そこには人間一人ひとりの抱える繊細な寂しさや羞恥心をも内包しているようで、見る者は彼女の世界観に深く引き込まれてしまいます。

山崎千里
「世界を全て彫刻として捉えてやる」という若干の狂気。
しかし、その狂気は柔軟な表現と柔らかな感性で丁寧に包まれ、作品には無邪気さとして現れます。
人間社会よりもその外側に向けられる彼自身の興味が、作品の抜け感となり、魅力となっています。

山元佑介
背後を取られたかのような視点の転換に毎回驚かされる作家です。
多分このテーマと表現は彼じゃなければ昇華できないんじゃないかと思わされる作品たちには、ユーモアもあり、鑑賞者は思考の回転に気持ちよさを覚えるはずです。
